遅くなりましたが,明けましておめでとうございます。これを読んでいるみなさんにとって,実り多き年となりますように願っています。年明けからいろいろと,個人的なプロセスの大きな展開があって,その流れが一段落した感じで書いてますけど,何か今年は大きく発展したり変わっていきそうな感じがしています。クリエイティヴ・セラピー(創作コラージュ療法)の方も,今年は全体的に大きな動きがあるので,忙しくなりそうですが,できるだけ更新も遅れないようにしていきたいので,今年もよろしくお願いします。プライベートなことなので詳しくは書けませんが,あきらめかけていた長年の願いが叶ったと思えることがありました。みなさんも,自分の願いをあきらめないでほしいと思っています。それでは,1年の初めなのでまた抱負という感じで書いていきますね。
初夢というものが1年を占うということは伝統的に言われていますが,臨床におけるイニシャル・ケースとかイニシャル・ドリームのように,大きな方向づけを象徴的に示しているものだと思います。なので,1年の初頭にある場所とか領域で起こってくることは,恐らくその場所や領域でのその後の展開というものを暗示しているのではないかと。その意味では,今年は初頭から何度も,臨床について今まで自分が考え続けてまとまってきたことを信念をもって伝えていく,ということが繰り返されているので,これまでも学会発表を通してある程度はやってきたけれど,たぶんもっと自分の個性を出して主張していったりすることになるかなと思います。今までは遠慮していた部分もあったけれど,今年の初めにある出会いがあって,自分の考えていたことが間違っていなかったと自信を深めることもあったので,カウンセリング/心理療法の本質的な部分を伝えていけるように,努力を傾けていきたいと思っています。
また,今年は「クリエイティヴ・セラピスト養成講座」を中心とするカウンセリング/心理療法の講座を拡充していきますが,希望を受けて始めるものばかりなので,その期待に応えられるように講座を軌道に乗せて継続して提供できるように内容を充実させたいと思います。初の試みとして,「心理アセスメント実習講座」も継続講座を設けて,主に描画法のアセスメント技術の向上につなげられるように,僕が今まで経験し培ってきたものを伝えていきたいと思います。他にも,今後の状況次第ですが,もっと地域に根ざした形でメンタルヘルスに貢献できるようなことができないかとか,考えていることもありますが,広がっていくと協力していただける方も必要なので,おこがましい言い方ですがそういう人を育ててバックアップしていきたいとも考えています。
臨床活動としても,臨床心理士の資格取得から5年を迎えて,年末に資格更新手続きの書類を出したんですけど,こちらもより今までの臨床実践で培った経験を活かす形で,さらにセラピストとしての個性を出していきたいと思います。何十年という臨床経験を重ねた諸先輩には及ばない部分もあるとは思いますが,ここのところ,今までの経験がひとつのまとまりをもって星座を形作るようにつながってきているので,そしてそれについても前述のように自信を持てるようになった,もちろん今までなかったわけじゃないけどより深まったので,自分なりの心理臨床の形というものを実現できるように努力を傾けようと思っています。芸事などの「道」がつくようなものにはよく「守・破・離」という段階があると言われていますが,この5年は型に沿って基礎を固める「守」だったのが,それを超えていく「破」の段階に入っていくのだと考えています。