とにかく，2012年はいろいろな変化があった１年でした。まずは年頭に「こころオフィス・盛田」の事務所開設をすることになり，それに伴う準備などを慌ただしくやっていました。去年の今頃に動き出したので，もう１年になるのかという感じもありますし，その慌ただしさは遠い昔のようにも思えます。ようやく落ちついてきた春頃になって，様々な事情が重なり，長年関わってきて理事も務めてきた日本クリエイティヴ・セラピスト協会の活動から退くことになりました。これに伴い，講座の主軸であった認定クリエイティヴ・セラピスト養成講座を閉講する必要がありましたので，順次その調整をしていき，秋に区切りをつける形となりました。１２月末をもちまして，同協会および関連学会を退会する形となります。主立った方には既にご挨拶をしていますが，これまでに僕の講座を受講された方や協会関連でお世話になったりご協力をいただいた皆様に，改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

　また，今年は１年を通して野口整体を学びながら自分の身体，そして身体と不即不離である自分の心とも向き合ってきました。野口整体は，身体を通して無意識の感情にアクセスするという側面があります。それを通して，今まで気づかなかった感情や，感受性が強いあまりに傷つきやすく，それを防ぐために無意識的に感情を止めて出さないようにしてしまうという自分の傾向に気づいていきました。自分の感情を止めずに適切に表現するという試みをし始めた過程で，折しも理不尽な攻撃を受け続けるという経験をして，怒りという形で自分の激情を体験することになりました。争いを好まず穏やかに過ごすことを好む自分が，ピーク時には殺意や狂気まで感じたことは，人の心を理解する立場としても，自分の感情の振れ幅の限界まで体験するという意味で，幅が広がったように思います。・・と今だから言えますが，まあ二度とは体験したくないものですね。一方で，まだ扱い慣れていない自分の感情を受け止められる心身の状態が必要になるので，野口整体で言うところの，腰ができていて感情に振り回されない整った体（整体）になっていけるように修養していきたいと思います。

　新しい動きとしては，前にもブログで書きましたが，運命学と心理学の融合である「運氣心理学」という理論体系を，トランスパーソナル心理学を援用しながら発展させて，技法体系としての「タオ・セラピー」を実践・研究していく方向性を打ち出したということになります。冒頭で書いた，占いサイトのリニューアルというのもその一環で，マヤ暦がひとつの終焉を迎えた後の新たな時代に向けて，長年運営してきた各種サイトを新たな形に発展させていきたいと思います。もちろん，そこには心理関連のサイトも含まれていますので，これからの展開を見守っていただければ幸いです。今年も１年間，遅れがちな更新にも辛抱強く，当サイトのブログを読んでいただいた方に感謝を申し上げます。ありがとうございました。理不尽な体験から傷ついた心も概ね回復して，新しい方向性に向けて努力を傾けているところです。来年もどうぞよろしくお願いします！