昨年の終わり頃から，本来の自分を取り戻してきた感覚とともに，大きく方向転換する形になりましたので，今年は新しい方向性を展開して軌道に乗せていくことに努力を傾けることが第一だと考えています。従来のカウンセリング／心理療法を拡張する「タオ・セラピー」という新しい形を，僕の活動の中にも具体的に位置づけていきたいと思います。もちろん，臨床心理士であることに変わりはありませんので，ブログでは臨床心理士としての実践を通して考えたり気づいたりしたことを書き綴るという形は基本的に続けていきます。臨床心理士としても，長らく関わって５年続けて事例形式で研究発表をしてきた，発達障害の分野をもう少し広く伝えていきたいとも考えています。今年は，日本心理臨床学会の研究発表の形式が試験的に変わって，今までのなじみがある発表形式ができないので，学会発表はひと区切りして，論文にまとめるとか広く共有できるようなワークショップ等を行うとか，そういう形で伝えていければと思っています。

　元旦には，最初に書いたように占いサイト「心理数霊術の世界」をリニューアルして，現在もメールマガジンの管理関連の移行作業など細かい作業が続いています。しばらくは，既存サイトの統合作業やスマートフォン対応・Facebook対応などを進めますが，それが一段落したら，心理関連のサイトも充実を図りたいと考えています。これらの動きは，対人援助職としての僕の原点は占術師だったので，その原点に立ち帰って，長い間の懸案でもあった占い関連のサイトを活性化させることから始め，「タオ・セラピー」の基盤を広げていくことを意図しています。もともとは運命学と心理学の融合である「運氣心理学」を着想し，心理学の学びを深めていく過程で臨床心理士という職を選んだわけですが，占術師としての活動はかなり縮小して占いサイトもメンテナンスのみでしたから，「運氣心理学」としてはバランスを欠いた状態にありました。そこで今回は，マヤ暦の終わりということもあり，年末にかけて占いサイトにエネルギーを注いできたという流れになっています。

　それにしても，これまで１２年近い期間をかけて関わってきた組織から飛び出して，自分独自の道を歩もうとしているので，全くモデルも何もないわけですから，暗中模索という感覚がつきまといます。でも，組織ならではの締め付けやしがらみから抜けだし，自由に自分らしくいられることを選んだわけですから，暗中模索の中でも失敗を恐れずに足下を見失わずに歩みを続け，自分が大切だと感じていることを貫いていきたいと思います。文字通りのゼロからのスタートという感じで，本来の自分に立ち帰ったところから，それを具体的な形として自分の道を踏みしめて獣道からでも道筋をつけていくのが，この2013年という１年になりそうです。ちょうど，「こころオフィス・盛田」の事務所開設から１周年となりましたので，これから歩みを加速させていきたいと思います。ブログを読んでくださっているみなさんともブログを通してそのプロセスを共有し，その歩みを見守っていただければ幸いです。さらには，講座やワークショップなどを通してお会いできる機会がもてれば嬉しく思います。今年もよろしくお願いいたします。