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Blogger's Avatar  2014-2-17 20:49
前回のブログで,シャーマニック・コラージュにフレームドラムを取り入れたり,ドラムジャーニーとのコラボについて書きましたが,先日その話し合いの中で「シャーマニック心理学協会」の設立に話題が展開して,まずは本日,Facebookページでの発足となりました。今回は,その経緯について書きたいと思います。
 最近のブログを読まれているみなさんはご存じでしょうが,昨年の春にシャーマニック・コラージュの方向性が生まれて,9月末からお披露目として体験会などを開催していきました。今年1月には定例会を開始して,3月9日には2回目を控えています。シャーマニック・コラージュは,以前講座などを行っていたコラージュ関係の団体から排除されるような動きがあったことで,それまで懸命に築こうとしていた社会的活動のアイデンティティが象徴的な死を迎え,その後にコラージュをプロセスワークの見地から見直すことで再生したという,僕にとってはユング心理学などで言われる「死と再生」の過程を経験した大きな転換期でした。その過程は言葉では言い表せないほど長く苦しく,再生を迎えてからは生き生きと自分らしく活動をしている感じがしています。その意味で,僕は生まれたばかりのシャーマニック・コラージュを大切に育てていきたいと思っていますし,協会発足後も僕の活動の主軸は変わりません。

 協会発足の経緯としては,今年の初めに出した年賀状で,シャーマニック・コラージュを始めたことを仕事関連の人にお知らせしたことがきっかけでした。その中に,協会の理事長を務めることになった,ドラムジャーニーを推進している日本フレームドラム協会の会長でもある谷口はるひさんがいました。彼女もそれまで中心に置いていた活動から離れドラムジャーニーを始めたところで,同じような時期に転換期を迎え,シャーマニズムを基盤にした心理的技法の提供を進めているということで何か共時性を感じていました。お互いの技法を実際に体験することを通して,ますます互いの共通性や目指す方向性の一致に意気投合していきました。そして2月14日,雪の降りしきる中で相互のコラボについて話し合っているうちに,無意識とのつながりを取り戻し意識と統合するための心理的技法を提供するという,方向性を共有する同じ目標を実現するために共同して歩みを進めようということになり,シャーマニック心理学協会の発足に至ったというわけです。

 二人とも,心理療法の源流であるシャーマニズムに人々の心を生き生きとさせる可能性を感じて,無意識とのつながりを取り戻すような深層心理学のアプローチを参考にして,意識と無意識を統合していくような心理的技法を提供していこうと盛り上がっています。そのひとつがプロセスワークであることも共有し,僕は4月より日本プロセスワークセンターの臨床基礎プログラムという中級トレーニングを受けることになっています。そして,本来の自分を外に求めたり何かに依存してしまうのでなく,自分の心の中心がある無意識とつながる体験を積み重ねていくことで自己信頼(心理的主体)を回復し,これから同じ理念を共有する仲間も含めて,僕たちが関わっていくたくさんの人が生き生きと自分らしくいられるような心理的サポートをしていきたいと強く願っています。協会としての形も,まだFacebookページによる発足だけで,これから様々なことを整えていく段階ですが,まずは決意表明というか,今後の活動の大きな軸を置く場ができたことをお知らせしたいと思いました。近く,コラボによるワークショップも企画していますので,これからもよろしくお願いいたします。

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