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Blogger's Avatar  2015-11-27 16:28
 今月も更新が遅れてしまい,毎度のことながらお待たせして申し訳なく思っています。寒くなってきて,季節が冬に移ってきた感じですが,日照時間の関係などで冬になると心身の調子を崩しやすくなるタイプの人がいます。冬でなくても,ある季節になると調子を崩すというパターンがないか,自覚しておくのは予防に役立ちますよ。今回は,僕自身のテーマに取り組む中で辿りついた,「魂の願い」という活動の方向性や「自分らしさ」ということについて書きたいと思います。
 15年来学んできたプロセスワーク(プロセス指向心理学)を活動の主軸におくことを決めて,ここ半年ほどは「自己成長プロセスワーク」を掲げてきましたが,最近になって「魂の願い」とつながることやそれを実現する過程を,プロセスワークを中心に心理的にサポートするという方向性に発展してきました。自己成長をより深いレベルで考える過程で,それはユング心理学の「個性化」に通じているわけですが,より本質的には「魂の願い」とつながるという表現が,僕の言葉としてピッタリはまってきたという感じです。「魂」というのは,霊的なものと言うよりは,ユング心理学で言う無意識を含む心の全体の中心にある「自己(Self)」に近く,さらには心の全体性の働きを意味しています。また,僕は無意識の智恵や気づきを非日常の体験で終わらせることなく,日常を生きる意識に統合して活用することを大切にしているので,「魂の願い」を実現することも心理的にサポートしていきたいと考えています。「個性化」は「自己実現」とも表現されますが,一般的にイメージされやすい「成功」という意味合いよりは,「自分らしさ」や「本来の自分」を発揮することが最初の段階で,それを進めた結果として,現実的な豊かさや成功というものに結実するのだと思っています。

 僕が臨床心理士として仕事をしてきて,そろそろ10年になります。資格取得の前からユング心理学やプロセスワークに出会って学んでいたこともあり,僕自身の指向性として,表面的でなく本質的な仕事をしたいという願いが根底にありました。日本におけるユング心理学の第一人者である河合隼雄先生も,「魂(たましい)」という表現を多くされていますが,心の全体性の働きやその中心にある「自己(Self)」を表す日本語として,なじみやすいのだと思います。でも,「魂の願い」というような表現をすることは,僕が社会と関わろうとする中で無意識に避けていたところがありました。最近になって,僕自身の「魂の願い」とつながる感覚があり,心の奥に押し込めていた「自分らしさ」を発揮することが,僕の「個性化」の過程を進めてきた中で大きなテーマになっています。そして,僕自身の本質でもある,「どう生きたいのか」というテーマと向き合っているところです。カウンセリング/心理療法に訪れるクライエントさんたちには,様々な主訴がありますが,「魂の願い」や本質的な生き方と離れていることが,不安やうつなどの症状に発展することがとても多いと感じてきました。心因性とされる多くの身体症状も同様です。そして,そのような心身の症状が「魂の願い」とのズレを教えてくれていて,「魂の願い」とつながるきっかけにもなります。そのような心理的サポートをすることが,僕の「魂の願い」です。

 プライベートでも,僕の「自分らしさ」がまだまだ心の奥に押し込められていたことに気づいてきて,それを解放して「本来の自分」を取り戻すことは,僕がここ数年取り組んできた長期的な「個性化」の過程でした。様々な影響があるので,まだ具体的には書けないのですが,年末にかけて集大成のような形で凝縮されてきた感があります。今までは向き合う準備ができていなかったんだと思いますが,幼少時のトラウマもだんだん見えてきていて,それが心の壁となって僕の「自分らしさ」を長い間押し込めていたことも,明確になってきました。これから,現実的なことも含めて,越えていく必要のある壁や試練が待ち受けていると感じていますが,今までの取り組みで成長してきた自分を信頼して,勇気をもって踏み出していこうと思っています。落ちついたら,差し支えない範囲で具体的な経緯もお伝えできると思います。オフィスの方向性も,いくつかの変容を遂げてきましたが,「魂の願い」という方向性に沿って発展させていきますので,少しずつ収束していくように感じています。これからも,関連サイトやFacebookページも含めて,変容と成長を見届けていただければうれしく思います。よろしくお願いいたします。

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