多忙が重なり,先月分のブログは休載となってしまい,今月も年末ギリギリになってしまいました。プライベートな事情もあり,1月下旬の転居やオフィス移転の契約などに向けて,様々な手続きに追われている状況で,ようやくある程度のメドが立ってきました。1月もかなり忙しくなりそうですが,何とか更新できるようにしたいと思います。今回は,2016年の最後ですので,今年の「運命転換」を振り返ってみたいと思います。みなさん,よいお年をお迎えください。
3月までは,プロセスワークのトレーニングプログラムの修了に向けて,修了論文を中心に最後の追い込みという感じでした。3月下旬には,無事に修了を迎え「プロセスワークプラクティショナー」の資格取得となり,プロセスワークを理論や実践の中心軸にして,今後の活動を展開していくことにしました。また,初心に返るというか,占い師をしていて臨床心理士を目指すようになった最初の構想である,運命学(占い)と心理学の融合を明確に掲げた「運命転換心理学研究所」を立ち上げるに至り,決意を新たにしていきました。その後の忙しさから,なかなか思うように進んでいないもどかしさも感じながら,来年の2月以降に落ちついた頃からまた動いていきたいと思います。この1年は,プロセスワークのトレーニングプログラムを通して得られた僕自身の個性化の過程の気づきを,今度は現実の仕事や生活の中で実践し形にしていくようなテーマが大きく流れていました。カウンセリング/心理療法では,内的な気づきが人格的な成長や心の癒しにつながっていきますが,それを外的な表現や行動の変化にまでつなげていくには,また何らかの壁を乗り越える必要も出てきます。この1年は,そのような時期でもあったと感じています。
外的な表現や行動の変化が起こると,そこで周囲との関係性が変化するので,その関係性で起こることから,また気づきが深まっていきます。それが広がっていくと,世界との関係性が変化してくるとも言えます。プロセスワークの概念では,「チャンネル」の中の「関係性」と「世界」の2つがそれに当たります。「運命転換」を掲げるようになって,この「関係性」と「世界」チャンネルがどのように展開していくのかを,より重視するようになりました。僕自身にとっても,この「運命転換」に取り組んできた1年でしたね。それでも,この「運命転換」はプライベートな範囲が中心なので,外から見える変化としては2017年になってからの方が見えやすいと思います。僕の運勢を見ても,今年はこれまでの総決算のような形で変化が現れ,来年になると具体的な変化が出てくるという流れになっているので,合致しています。運勢という波の流れに乗っていくことで,スムーズに物事が進みやすくなるという実践をしている感覚です。などと分析的に書いていますが,実際にはいろいろと大変なので,必要な部分は心身のケアやサポートを受けて,運氣と呼ぶ自分のエネルギー状態を見ながら進めています。転換期というのは,何かとエネルギーを消耗することにもつながるので,心身のケアも重要になりますね。
プライベートな範囲でも,「関係性」が変化する中で最近また大きな気づきを得られました。僕は,自覚的には冷静に物事を分析的に捉える特性をもっていますが,本質的にはかなり繊細な感受性をもっています。この繊細な感受性を,臨床心理士としての仕事上はとても大切にしていますが,プライベートでは感情的な揺れ動きが大きいと,それに耐えて無意識に押し込んでしまうという傾向が強いと感じていました。精神分析的には「抑圧」ですが,その自我の力があるので感情的には破綻することなく,日常生活が送れるわけです。プライベートな関係性でも,いろいろ感情的な想いがあっても耐えてしまっていたのですが,その背景には子どもの時のトラウマ的な傷つきがあることが明確になりました。トラウマと言っても,虐待的な環境があったわけではないことは誤解のないようにお願いしたいのですが,家族関係の中で子どもは様々な傷つきを経験していて,それが年齢を経ても影響していることを,涙を流しながら身をもって体験できました。公のブログであまり具体的には書けませんが,その傷つきから感情的な揺れ動きに耐える無意識的な「抑圧」が形成されたと言えます。それからは,もっと僕の中にある気持ちを繊細に感じとり,相手に伝えるように変化してきていて,関係性の大きな転換にもつながっています。これも,2016年に起きたひとつの「運命転換」であると感じています。