-

カテゴリ : 
 »
執筆 : 
Blogger's Avatar  2018-6-28 2:10
 暑さが本格的になってきましたが,体が感じるストレスは,自覚しているよりも大きいことが多いです。いわゆる「夏バテ」というのも,このストレスの蓄積が影響していると考えられるので,身体感覚に繊細になって,いわゆる「身体の声を聴く」という感覚を高められるといいと思います。今回は,僕が開催している最近のワークショップの特徴でもある「音」や「声」を中心とするアプローチについて,書きたいと思います。
 「音」や「声」は,プロセスワークでいう「聴覚チャンネル」に当たりますが,理論的にも経験的にも,「変性意識状態」と呼ばれる,無意識の智恵とのつながりを深めるのに必須と言える,日常とは異なる意識状態を導くのに適しています。僕が開催する,プロセスワークを活用したワークショップに一番最初に加わったのが,「倍音が導くパラレルワールド」でした。これは,プロセスワークを学ぶ仲間たちとともに行った勉強会に始まり,数回の経験を経て整えられてきたものです。その後,「メロディックドリームワーク」という,夢や非日常的な出来事をもとにして,無意識のレベルで奏でられているメロディを浮かび上がらせ,そのメロディで無意識の智恵とつながり気づきを得るといった流れのワークショップが加わりました。これは,「倍音が導くパラレルワールド」の経験から生まれた,夢の意味をひもとく新たなアプローチと言えます。月替わりで3種類のワークショップを開催していますが,2種類が「音」を無意識レベルへのドアのように活用することが特徴で,「声」に出したり,それを身体に響かせて「身体感覚チャンネル」も用いたりしながら,より深い「変性意識状態」に導いて豊かな気づきにつなげていきます。

 シャーマニズムの中でも,シャーマンの儀式には「音」や「声」が必ずと言っていいほど使われていて,「変性意識状態」を活用していることが知られています。これは,「聴覚チャンネル」が「変性意識状態」に導くのに適していることが,経験的に知られているということです。プロセスワークで扱うチャンネルは,理論上6つに整理されていますが,「聴覚チャンネル」はやや意図的に取り上げないと,ワークの中で自然に表れてくることは少ないと感じています。しかし,「聴覚チャンネル」には「変性意識状態」を自然かつ強力に喚起するパワーがあります。個人セッションの場合などは,その人のプロセスを大事にするので,特定のチャンネルに偏らずに,ワークの流れやクライエントさんのシグナルを捉えながら進めますが,ワークショップなどでは特定のチャンネルによる体験を提供するのに適していると考えて,積極的に取り入れています。まあ,僕自身がプライベートな活動の中心に「歌」をおくようになったことも影響していて,ファシリテーターである僕自身が生き生きと楽しく提供できるという側面も大きいのですが(笑)。それでも,これまでの経験から紡ぎ出されたものですので,回を追うごとに洗練されて,自分の未知の可能性に気づいて変容・成長していくきっかけになる体験を提供できていると自負しています。

 もうひとつ,「こころヴォイス〜あなたの声(自分自身)を好きになるワーク&レッスン」という,心理系のワークショップとも少し毛色が違うものを最近始めました。これは,「心理系ボイトレ」とも称しているもので,多くの人が感じている「声」に関連するコンプレックスを,心のありようで「声」の響きが変わることを体験しながら,自分の「声」を好きになる体験を提供したいと考えて始めました。「声」のコンプレックスは,ほぼ「心」に抱えているコンプレックスの反映と言えます。「声」の響きが変わりそのイメージが変化すると,「心」にも変化が出てくるものです。身体の姿勢などを変えることで,「心」の状態を変えるようなアプローチは結構ありますが,「声」を変えることは,耳からのフィードバックがあることでよりパワフルになります。「声」を身体に響かせた身体感覚や,身体感覚から「声」を出していくといった,前述した「変性意識状態」を喚起するワークの構成をしていて,無意識レベルにある「好きな自分」とつながる体験をしていきます。個別レッスンでは,話し方や伝え方をニーズに合わせて身につけたり,僕自身がボーカリストとしてボイトレを受けてきた経験から,一般的なボイトレのように歌唱の改善を目指したり,といった形で行っています。これらのワークショップ等の詳細は,▲「運命転換心理学研究所」▲をご覧いただければと思います。

トラックバック

トラックバックpingアドレス http://www.kokoro.net/modules/cp_blog/tb.php/255