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忙しいのが続いたあげくに体調を崩したりで,更新が遅れました。毎度のことですが,お待たせしてしまってごめんなさい。自分の身体との対話というのを深めているので前より回復は早いんですけど,身体の中に眠っていたものを見つけちゃうこともあって,体調を崩す場合もあったりという感じですね。でも身体の方でもわかっていて,大きな支障がない時に崩れてくれたりします。今回の話題は,まったく違って「共感」というカウンセリング/心理療法における最も基本であり奥が深いものです。
福岡で行われた心理臨床学会で,僕の発表に来てくださった方,本当にありがとうございました。最終日の最後の枠だったので,どうなるかと思っていましたが,ほぼ満席で80名を超える来場者の中,無事に発表をお超えることができました。今回は,僕の発表も含めて,いくつかの発達障害系の発表における議論の方向性で感じたことを書いてみようと思います。まあ,その場でとっさには,今ひとつ自分の考えを表現できなかった反省もあって,補足の意味もあるのだけれど。
前回は,学会発表の準備が煮詰まっていたので書けなかったんですが,ようやく準備が完了したので,号外的に書きます。福岡で行われる,日本心理臨床学会で,4年連続になる(軽度)発達障害へのプレイセラピーのテーマで,今年も発表します。最終日の最後の枠になったので,お帰りの方もいらっしゃるでしょうが,ぜひお時間があるようでしたらお立ち寄りください。
学校で暴力暴言があるアスペルガー傾向の男児とのプレイセラピー
――プレイセラピーで育まれた‘主体’が情緒的交流をも行うプロセス――
今回は,‘主体’の欠如も指摘されている(軽度)発達障害の心的世界の中で,プレイセラピーでのholdingを通して‘主体’が育まれるプロセスを考察し,その中で最も重要と思われるセラピストの姿勢・態度を中心に検討していきます。また,前回フロアから質問された「どのようにholding」するかをその場で上手く表現できなかったので,それについてとこの質問のようなアプローチで陥りやすい,技法を対象に含めた関係性の問題などを取り上げていきます。
それでは,発表を通してフロアのみなさんとコミュニケーションを取りながら議論を深めていける機会になることを楽しみにしています。よろしくお願いいたします。
学校で暴力暴言があるアスペルガー傾向の男児とのプレイセラピー
――プレイセラピーで育まれた‘主体’が情緒的交流をも行うプロセス――
今回は,‘主体’の欠如も指摘されている(軽度)発達障害の心的世界の中で,プレイセラピーでのholdingを通して‘主体’が育まれるプロセスを考察し,その中で最も重要と思われるセラピストの姿勢・態度を中心に検討していきます。また,前回フロアから質問された「どのようにholding」するかをその場で上手く表現できなかったので,それについてとこの質問のようなアプローチで陥りやすい,技法を対象に含めた関係性の問題などを取り上げていきます。
それでは,発表を通してフロアのみなさんとコミュニケーションを取りながら議論を深めていける機会になることを楽しみにしています。よろしくお願いいたします。
夏休みに音楽系のイベントに行った時,被災者への黙祷のひとときがあって,音が絶えないイベントが1分間の静寂に包まれた。若者もたくさんいたけれど,死を前にした厳かさというのか,そういう感覚は共有できるんだと感じた。特に,日本全体が衝撃を受けた大震災だっただけに,それぞれ思うところがあるんだろうし,被災者の悲しみや苦しみは計り知れないけど,日本人が心をひとつにする大きな転機になったのかもしれない。心の病や悩みも,その人の全体性を取り戻すきっかけになるものだし,きちんと悲しみや苦しみと向き合って乗り越えていけるなら,必ず意味をもっているものだと思う。今回は,前に書いた,支援する側の陥りやすい心理的傾向について別の角度から書きます。
今月は大幅に更新が遅れてしまってごめんなさい。夏バテ気味だったのに加えて,ショックな出来事があって,なかなか文章を書くエネルギーが出てこない感じでした。「こころの復興」ということでFacebookの方でいろいろ書いてますが,個人的な感覚でも,心の深いレベルでの抑うつ感みたいなものがあって,ショックな出来事を受け止めきれないような感じですね。こういう時期に,なでしこジャパンがあきらめない心と強い結束で快挙を成し遂げたのは,日本全体に広がっている潜在的な抑うつ感を大きく払拭するんじゃないかと思っています。今回は,この結束ということについて書いてみます。
東日本大震災から3ヶ月が過ぎて,被災地から離れた地域では日常を取り戻し始めていると思います。少しずつ支援への関心が減っていく時期だと思いますが,継続的な支援が必要ですし,対応の遅れが目立ち被災した人々のストレスはかなり蓄積されているはずです。何とか保っていた心理的なバランスが崩れやすい頃でもありますので,何らかの形で支援しようとする気持ちを向け続けることが大切だと思います。今回は,支援する側とされる側のギャップについて書いてみます。
「こころの復興」をテーマに,Facebookとツイッターを始めていますが,物理的な復興に何年も必要なように,「こころの復興」も長い歳月が必要になると思います。皆さんが1日に1回でも何らかの形で,直接・間接に被災した自分や誰かの心に気持ちを向け続けることが,とても大切だと思います。Facebookとツイッターが,そのきっかけのひとつになっていくなら幸いです。できましたら,Facebookでの「いいね!」やツイッターへのフォローをしていただけると,とても励みになります。今回は,PTSDのお話をしたいと思います。
東日本大震災で被災された皆様には,心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。日本全体が,被災のショックや悲しみから,復興へと少しずつ気持ちを向け始めている今,僕ができることを始めたいと思い,今回はそのお知らせです。僕は,今回の震災の少し前からFacebookというSNS(コミュニティサイト)を利用していたのですが,その中の様々なコミュニティで世界中の登録ユーザーが,当初は数秒に一人のペースで,日本のために祈りや激励の書き込みをしてくれているのを見て,「世界はつながっている!」と感動しました。
宮城・茨城沖大地震,その後の長野・新潟地域の地震に際して,大変驚きました。僕の地域では震度5弱とのことですが,それでもたくさんの物が落ちて壊れたりして,片付けが大変です。まあ,本棚は全部天井突っ張りタイプ(?)にしていたり,それなりに地震対策はしていますが,初めて経験した震度なのでやはり動揺してしまいました。宮城方面では甚大な被害が出ていますし,東日本各地で様々な被害がでています。被害に遭われた方には,お悔やみとお見舞いを申し上げます。
今回は,災害時の心理的な注意ということで書いていますが,ほとんどは出回っている情報や,これから出回りうる情報への注意喚起ですので,今回は事情が特殊だと考えてください。まず,災害時には,誰もが動揺したり不安になったりします。それは当然のことですし,自然な反応です。しかし,世の中にはそこにつけ込んである種の悪質ないたずらを仕掛けてくるような人たちが,少数ながらいつでも出てきます。そして,この不安が高まるような状況下では冷静な判断ができず,そのいたずらに踊らされてしまい,その片棒を担がされるような結果にもなりかねません。ですから,できるだけ落ち着いて,情報の正否を確認してから行動することが重要です。また,そのようないたずらは,善意の仮面をかぶって「これは必要な情報だ。みんなに知らせなくては!」と思わせるような内容であることが多いのです。これは,相手の善意を心理的に利用する悪質なものです。そのようないたずらに左右されないように,情報の判断にはよく注意していきましょう。
今回は,災害時の心理的な注意ということで書いていますが,ほとんどは出回っている情報や,これから出回りうる情報への注意喚起ですので,今回は事情が特殊だと考えてください。まず,災害時には,誰もが動揺したり不安になったりします。それは当然のことですし,自然な反応です。しかし,世の中にはそこにつけ込んである種の悪質ないたずらを仕掛けてくるような人たちが,少数ながらいつでも出てきます。そして,この不安が高まるような状況下では冷静な判断ができず,そのいたずらに踊らされてしまい,その片棒を担がされるような結果にもなりかねません。ですから,できるだけ落ち着いて,情報の正否を確認してから行動することが重要です。また,そのようないたずらは,善意の仮面をかぶって「これは必要な情報だ。みんなに知らせなくては!」と思わせるような内容であることが多いのです。これは,相手の善意を心理的に利用する悪質なものです。そのようないたずらに左右されないように,情報の判断にはよく注意していきましょう。
1月はそんなに遅れないで更新できたと思いきや,今月はまた大きく遅れてしまいました。更新しようと思った矢先に38度以上の高熱で,結局ウィルス性胃腸炎でしたが,去年は急性腸炎ということだったので,消化器系には気をつけないとなあという感じです。結構流行っているらしいので,みなさんも気をつけてくださいね。まあ,気をつけるといっても「何を?」って感じですけど。身体を冷やさないようにとか,手洗いとか,普通のことぐらいしかないですよね。心理的なことも,日頃のちょっとしたリフレッシュを心がけていることが,健康を保つコツだと思います。この程度のこと,と思っていても,小さなことの蓄積がいつの間にか大きな問題に発展していたり,反対に問題を未然に解消していたり,繊細に見ていくとそういうことが起こっているなあと感じています。
今回は,最近聞いた話で,スーパーヴァイザーとしてどうあるかということを,僭越ながら書きたいと思います。ある人が,スーパーヴァイザーを探していて,ようやく「この人なら」と思える人に出会ってスーパーヴィジョンを受け始めたそうです。しばらくして,そのヴァイザーから「この問題は私には扱いきれないから,他のヴァイザーを探してほしい」と言われて,途方に暮れたとのこと。これを聞いて,みなさんはどう感じますか?まあ,諸事情がありますし,ケースバイケースではありますが,僕は瞬間的に「そういうことを言うなら,最初からスーパーヴィジョンを引き受けるな!」と思いました。一般のケースでは,インテイク(受理面接)の段階あたりでセラピストが自分の力量を明らかに超えると判断する場合,適切な他のセラピストを紹介することはあります。でも,スーパーヴィジョンの場合は事情が異なると思います。
今回は,最近聞いた話で,スーパーヴァイザーとしてどうあるかということを,僭越ながら書きたいと思います。ある人が,スーパーヴァイザーを探していて,ようやく「この人なら」と思える人に出会ってスーパーヴィジョンを受け始めたそうです。しばらくして,そのヴァイザーから「この問題は私には扱いきれないから,他のヴァイザーを探してほしい」と言われて,途方に暮れたとのこと。これを聞いて,みなさんはどう感じますか?まあ,諸事情がありますし,ケースバイケースではありますが,僕は瞬間的に「そういうことを言うなら,最初からスーパーヴィジョンを引き受けるな!」と思いました。一般のケースでは,インテイク(受理面接)の段階あたりでセラピストが自分の力量を明らかに超えると判断する場合,適切な他のセラピストを紹介することはあります。でも,スーパーヴィジョンの場合は事情が異なると思います。