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夏休みに音楽系のイベントに行った時,被災者への黙祷のひとときがあって,音が絶えないイベントが1分間の静寂に包まれた。若者もたくさんいたけれど,死を前にした厳かさというのか,そういう感覚は共有できるんだと感じた。特に,日本全体が衝撃を受けた大震災だっただけに,それぞれ思うところがあるんだろうし,被災者の悲しみや苦しみは計り知れないけど,日本人が心をひとつにする大きな転機になったのかもしれない。心の病や悩みも,その人の全体性を取り戻すきっかけになるものだし,きちんと悲しみや苦しみと向き合って乗り越えていけるなら,必ず意味をもっているものだと思う。今回は,前に書いた,支援する側の陥りやすい心理的傾向について別の角度から書きます。