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秋も終盤という感じで寒さが増し,冬の訪れを感じます。北海道生まれですが寒さには弱いので,寒さに耐えて春の訪れを待つという心境ですね。冬ごもりというのはうつ状態ともよく似ていて,心の冬に耐えながら心身を休めて養分を蓄え,来たるべき春に備えるという感じで過ごすのがいいように思います。これは古来から言われる「養生」ということにつながりますが,今回取り上げる「修養」という言葉も,この「養生」の意味合いが含まれているようです。自らが生きることを養うという「養生」を修めるわけですから,「修養」は自らが生きることを養いつつ高め成長していく,生涯にわたる過程ということになると思います。今回は,そういった観点から心理臨床を考えたいと思います。