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急に涼しくなってきたこともあるのか,最近は風邪が流行っているようです。野口整体的には「風邪の効用」ということもあるのですが,体調が良いに越したことはありませんので,服装の調整などに注意して乗り切りましょう。今回は,公認心理師試験を終えて少し気分的には落ちついたので,その前に話題提供者を務めた学会での自主シンポジウムのことも含めて,感想などを書いていこうと思います。
公認心理師の第一回国家試験は,9月9日に行われたのですが,1週間前の9月2日には神戸にいました。日本心理臨床学会で自主シンポジウム「開業臨床のやりがいと楽しさ」をテーマに,話題提供者としてお話をする役割でした。学会の大会日程の最終日の最後の枠で,遠方の参加者は帰り始める午後の時間で,しかも公認心理師の試験前とあって普段の半分程度の参加者といった印象の状況としては,多くの来場者があり,ディスカッションも活発に行われました。個人的にも,開業臨床という自分自身の過程を振り返り,自分のオフィスをより多くのクライエントさんに役立つ方向に発展させていこうと,改めて考える機会にもなりました。うつ病や双極性障害を中心に,精神症状などのカウンセリング/心理療法に特化する形で部門化した▲「こころオフィス・盛田」▲が,開業から10周年を迎えたこともあり,これまでの臨床実践の経験で培ったカウンセリング/心理療法に関する話題を,▲「こころブログ」▲として新たに開始することにしました。こちらのブログよりは,短めの文章で更新頻度を高くして,治療論的なことを中心にしていく予定です。どちらもよろしくお願いいたします。
公認心理師試験ですが,個人的なイベントもあって,実質的に1ヶ月ぐらいしか勉強する期間はありませんでした。7月から,単発で勉強会に参加したり,得られた情報などからテキスト等を準備したりはしていましたが,なかなか上がらないモチベーションを何とか上げていこうという感じで参加していました。1ヶ月といっても,仕事をしながらですし,神戸での学会期間は慣れない環境の疲れもあり,勉強がほとんど進まない時期もありました。帰宅後も疲労が数日間抜けず,その上,家族がいる北海道の地震で落ち着かなかったり,夏休みをとってはいたのですが,1週間以上はほとんど進みませんでしたね。当日,試験問題を見ると,勉強した甲斐がないとは言いませんが,テキストなどで学び直したりしたところはあまり出ず,今まであまりなじみのなかった分野の問題は,基礎知識程度は何とかなっても,その分野の経験がないと難しい問題も散見され,第一回の国家試験としては,他のものより難易度が高い傾向にあるように感じました。他の様々な国家試験では,最初の方の試験はやさしく,回を重ねるごとに難易度が上がる傾向にあることから,「そんなに難しい問題は出ないだろう」といった意見も聞こえてきていましたので,問題を見て不安になったところはありました。事例問題などでは,選択肢の複数が正解となり得る微妙な問題が結構あり,悩まされた感覚も残り,全体として「難しい」という感想をもちました。
試験後に,感想を聞いたり話し合ったりしても,ほとんどの人が似たような感想で,悲観的になっている人もいました。僕の方は,模試などを実施していた業者が調べた正解に基づく答え合わせをした限りでは,6割程度と言われる合格基準はクリアしていると思われるので,とりあえずひと安心という感じではあります。正式の合格発表は11月末と,結構な期間がかかるので,それまでは試験勉強などで脇に置いていたやるべきことを進めたり,やりたかったことを楽しんだりしていこうと思います。合格しただけでは,公認心理師を名乗ることはできず,登録手続きをする必要があるので,それを済ませて12月中には完了の報告ができるのではないかと思います。国家資格とはいえ,業務独占ではなく名称独占ですし,公認心理師になったから何かが大きく変わるというわけでもないのですが,公認心理師法という法律に基づいて開業臨床における諸規定を見直して,必要に応じて改訂する作業などが必要になると思います。「医師の指示」に関する条文を実際にどう運用するかは大きな懸案で,医療以外の分野では現場レベルで混乱する可能性もあります。そういったことも踏まえて,来年も開業領域について,自主シンポジウムを開催する予定で進めています。とりあえずは,合格が決まれば,12月のブログで開業オフィスに関する公認心理師の話題をまた書きたいと思いますので,またチェックしてみてくださいね。
公認心理師の第一回国家試験は,9月9日に行われたのですが,1週間前の9月2日には神戸にいました。日本心理臨床学会で自主シンポジウム「開業臨床のやりがいと楽しさ」をテーマに,話題提供者としてお話をする役割でした。学会の大会日程の最終日の最後の枠で,遠方の参加者は帰り始める午後の時間で,しかも公認心理師の試験前とあって普段の半分程度の参加者といった印象の状況としては,多くの来場者があり,ディスカッションも活発に行われました。個人的にも,開業臨床という自分自身の過程を振り返り,自分のオフィスをより多くのクライエントさんに役立つ方向に発展させていこうと,改めて考える機会にもなりました。うつ病や双極性障害を中心に,精神症状などのカウンセリング/心理療法に特化する形で部門化した▲「こころオフィス・盛田」▲が,開業から10周年を迎えたこともあり,これまでの臨床実践の経験で培ったカウンセリング/心理療法に関する話題を,▲「こころブログ」▲として新たに開始することにしました。こちらのブログよりは,短めの文章で更新頻度を高くして,治療論的なことを中心にしていく予定です。どちらもよろしくお願いいたします。
公認心理師試験ですが,個人的なイベントもあって,実質的に1ヶ月ぐらいしか勉強する期間はありませんでした。7月から,単発で勉強会に参加したり,得られた情報などからテキスト等を準備したりはしていましたが,なかなか上がらないモチベーションを何とか上げていこうという感じで参加していました。1ヶ月といっても,仕事をしながらですし,神戸での学会期間は慣れない環境の疲れもあり,勉強がほとんど進まない時期もありました。帰宅後も疲労が数日間抜けず,その上,家族がいる北海道の地震で落ち着かなかったり,夏休みをとってはいたのですが,1週間以上はほとんど進みませんでしたね。当日,試験問題を見ると,勉強した甲斐がないとは言いませんが,テキストなどで学び直したりしたところはあまり出ず,今まであまりなじみのなかった分野の問題は,基礎知識程度は何とかなっても,その分野の経験がないと難しい問題も散見され,第一回の国家試験としては,他のものより難易度が高い傾向にあるように感じました。他の様々な国家試験では,最初の方の試験はやさしく,回を重ねるごとに難易度が上がる傾向にあることから,「そんなに難しい問題は出ないだろう」といった意見も聞こえてきていましたので,問題を見て不安になったところはありました。事例問題などでは,選択肢の複数が正解となり得る微妙な問題が結構あり,悩まされた感覚も残り,全体として「難しい」という感想をもちました。
試験後に,感想を聞いたり話し合ったりしても,ほとんどの人が似たような感想で,悲観的になっている人もいました。僕の方は,模試などを実施していた業者が調べた正解に基づく答え合わせをした限りでは,6割程度と言われる合格基準はクリアしていると思われるので,とりあえずひと安心という感じではあります。正式の合格発表は11月末と,結構な期間がかかるので,それまでは試験勉強などで脇に置いていたやるべきことを進めたり,やりたかったことを楽しんだりしていこうと思います。合格しただけでは,公認心理師を名乗ることはできず,登録手続きをする必要があるので,それを済ませて12月中には完了の報告ができるのではないかと思います。国家資格とはいえ,業務独占ではなく名称独占ですし,公認心理師になったから何かが大きく変わるというわけでもないのですが,公認心理師法という法律に基づいて開業臨床における諸規定を見直して,必要に応じて改訂する作業などが必要になると思います。「医師の指示」に関する条文を実際にどう運用するかは大きな懸案で,医療以外の分野では現場レベルで混乱する可能性もあります。そういったことも踏まえて,来年も開業領域について,自主シンポジウムを開催する予定で進めています。とりあえずは,合格が決まれば,12月のブログで開業オフィスに関する公認心理師の話題をまた書きたいと思いますので,またチェックしてみてくださいね。